頑固なおじさん役が似合う/「グラン・トリノ」 ー 中村克子

 

前回、取り上げていた
「木更津キャッツアイ」。

 

大場 綾さんが滅多に買わない
DVDボックスを買った作品だそうだ。

 

テレビドラマの方は観たことがあるが、
映画の方は観ていない。
キャラクター設定がユニークで、
いろんな意味で
実験的な物語だったように思う。

 

脚本は宮藤官九郎さんだ。
脚本家だけでなく映画監督、俳優、
ミュージシャンなど
マルチな才能の持ち主。

 

映画業界で監督や俳優、
脚本家など二足、三足…と
わらじを履いている人は多い。

 

なかでも、すごい! と思うのが
クリント・イーストウッド。
俳優として超有名だが、監督としても
優れた作品を世に送り出している。

 

特に印象深いのは監督と主演をつとめた
「グラン・トリノ」。

 

クリント・イーストウッドが演じる
主人公、ウォルトは、
アメリカ・デトロイトで、
奥さんを亡くして愛犬と一緒に
隠居生活を送っている。

 

彼はとにかく頑固で、自分を曲げない性格。
誰に対しても口が悪く、
人種差別発言をする。
隣の家に住む
モン族の少年タオの一家に対しても、
荒れ放題の庭の芝生を見るだけで目障りで、
うっとうしく思っている。

 

もし、こんな偏屈なおじさんが
近所に住んでいたら、
本当に大変だろうと思う。

 

タイトルになっている
「グラン・トリノ」はフォード社製で、
ウォルトがピカピカに磨いて
大切にしている車だ。

 

少年タオが不良グループから指示されて、
このグラン・トリノを
盗もうとするところから物語は動いていく。

 

タオや不良グループに対して、
ウォルトはライフル銃を向けて、
本当に撃ちそうな勢いで阻止する。

 

この事件をきっかけに、
タオ一家との交流が始まる。

 

タオを救ってくれたと思った家族からは、
お礼としてたくさんの食べものが
贈られてきた。
最初は迷惑に感じながらも、
ウォルトはだんだんと打ち解けていく。
タオとも次第に仲良くなり、
無職だったタオに仕事を紹介する。

 

物語はウォルトとタオ一家の
心あたたまる交流で
ハッピーエンドと言いたいところだが…。

 

ラストはウォルトの人生の
集大成が表現されているように思う。

 

この映画を観て、
クリント・イーストウッド自身も
実は頑固な性格なのかと
想像してしまうほど、はまり役だった
(実際は全く違うかもしれないけれど)。

 

ちなみに、クリント・イーストウッドは
2008年に「グラン・トリノ」で
俳優引退宣言をした。
しかし、その後も俳優として活躍している。

 

現在89歳。
できるだけ長く続けてほしいと思う
俳優であり、監督だ。

 


「いとしのおじいちゃん映画」では
“ おじいちゃん評論家 ” のナイトウミノワさんが
クリント・イーストウッドの魅力を伝えている

 


「青と夜ノ空」Web


2019年09月27日 | Posted in 余談Lab, 中村克子, 映画に学ぶ | | No Comments » 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です