永遠のヒーロー ー 土屋裕一
イラストレーターの和田誠さんが
お亡くなりになりました。
さびしいです。
『週刊文春』の表紙絵は、
僕たちの生活にあった
和田誠さんのお仕事の一つです。
(最近ではテレビ番組
『サワコの朝』の題字なども)
週刊誌の表紙と言えば文字や写真で
派手に飾られるイメージですが、
『週刊文春』は基本的に
和田さんのイラストのみ。
それだけで、魅せて、読ませる力があり、
激しい世界の情勢や、
心がざわつくようなニュースでさえも、
和田さんの “パッケージ” が
やわらかく包み込んでいます。
我が家の本棚にあった
和田さんの本をめくってみます。
ほっこりしますね。
学生時代にグラフィックデザインを学び、
ご自身で監督を務めるほど映画に精通し、
かっこいいものや
ほんものにたくさん触れてきた和田さん。
ほっこりの裏に潜む
確かな “ 本物性 ” と言うのか、
シンプルに込められた “ 想い ” と言うのか。
今になってあらためて
感じ入ることがあります。
残念で、さびしい思いに
変わりはありませんが、
こうして残された作品に触れられることは
とてもとても幸せなことですね。
長年のご活躍に感謝と敬意を込めて、
これからもしっかり
楽しませていただきます。
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