ちゃんとしなくていいじゃん別にPart2 /「ブルーアワーにぶっ飛ばす」ー 中村克子

 

前回の大場 綾さんが紹介していた
「ワールズ・エンド 
   酔っぱらいは世界を救う!」。

 

大場さんの締めの文章、

“ちゃんとしなくていいじゃん別に。
 と映画が揺さぶってくる。
 意外と攻めてる映画かもしれない。”

にピンときた。

 

先日、映画館で観た

「ブルーアワーにぶっ飛ばす」。

観終わった後の感想に
共通するものがあったからだ。

 

夏帆が演じる
主人公のCMディレクター、砂田。
30歳で既婚、東京で忙しく働いている。
一見、充実した生活を
送っているように見えるが、
実はかなり闇を抱えている(苦笑)。
どこか冷めているし、毒舌っぷりがすごい。

 

その反対に、
シム・ウンギョン(韓国の女優)が演じる
砂田の友人、清浦は
自由であっけらかんとした明るい性格。
砂田と清浦は、
性格が正反対だからこそ仲がいい。

 

そんな2人は話の流れから一緒に、
砂田の茨城にある実家に行くことになる。
目的は砂田のおばあちゃんのお見舞いだ。

 

砂田は実家に何年も帰っていない。
一風変わった家族のことが嫌いで、
居心地の悪さを感じていた。
唯一の拠り所は子供の頃、
一緒に住んでいたおばあちゃんだ。

 

久々に会った家族にうんざりして、
すぐにでも東京に
帰りたい気持ちになっている砂田。

 

一方、マイペースに砂田の実家で
楽しんでいる清浦。
砂田は、彼女のように素直に
振る舞うことができない。

 

大人だけど、完璧には大人になれていない。
家族や大切な人に
自分の気持ちをうまく伝えられない。
本当の自分って何だろう。
etc


そんなモヤモヤとした気持ちと
葛藤している砂田の姿は、
観る側も自分に重ね合わせるような
ところがある。

 

砂田のガハハハと豪快に笑う
最後のシーンでは、
何かがふっ切れたように感じた。

 

「ワールズ・エンド
 酔っぱらいは世界を救う!」
と同様に、この映画からも

“ ちゃんとしなくていいじゃん別に ”

と、声が聞こえたような気がする。

 

ちなみに、タイトルの「ブルーアワー」とは
“ 一日の始まりと終わりのあいだに
  一瞬だけおとずれて、
  空が青色に染まる静寂の時間”。
物語の中で、
印象的なシーンとして映し出されている。

 

 


「青と夜ノ空」Web

 


2019年10月26日 | Posted in 余談Lab, clue topics, 中村克子, 映画に学ぶ | | No Comments » 

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