その場から立ち上がるカタチ ー 鶴岡達悦

 

はじめまして、
造園業を営んでいる鶴岡と申します。
これから一年間宜しくお願いします。

 

これを書いている11月目前の現在は、
9月の頭に着工した埼玉中部にある
S邸のエクステリア工事が
ほぼ目処がついた所で、次は植栽工事です。

 

ウラジミール・オシポフという
ハワイの建築家の家を参考にして、
海辺の家をイメージしたというS邸は、
南に1km弱のところを
西から東に流れる荒川の源流のひとつ、
都幾川までのゆるやかな傾斜地に
建っています。

 

S邸のお隣さんと、
すぐ正面にあるご実家との境界には
約1mの擁壁があり、
一段高くなっていますが、
お隣さんの屋根と、
S邸の屋根の高さはほぼ同じで、
延べ床面積220平米超えの
建物の圧はあまり感じません。

 

基本の天井高は2.3mで、
親密な空間を演出しつつ、
南東に面したリビングは
2階に続く階段のある吹き抜けで、
庭側一面のガラス張りも相まって、
とても開放的です。

 

お庭は一面常緑の芝生となり、
お隣さん側にバンクシア、ユーカリなどの
オーストラリア原産の植物たちが
入る予定です。

 

ぐるりと囲むプライベート空間を作る
180cmのルーバーウッドフェンス越しに、
平家であるご実家の屋根瓦の
美しい羅列と空を眺めます。

 

通りに面した北西面の玄関ポーチでは、
隣接する旦那さんの経営する会社で
これまで大切に育てられてきた
ウンベラータを中心に、ビバーナム類、
奥さんといっしょに挿木にしたオリーブ、
シマトネリコ、
S邸を設計した事務所にあった
フィカス・イレグラリスを
手入れした時に出た枝を、
挿木にした幼木などが迎えます。

 

植物の鉢たちを前に、
左手に2台停めれるガレージ、
右がウッドフレームの
曇りガラスの玄関になります。

 

玄関側の北西面の壁には
三つのクランクした出隅があり、
反円柱となっています。
円柱の内側に入り込んだ形で小窓があり、
西日を遮ります。

 

出隅のカーブが、
単調になりそうな一面の壁にリズムと
柔らかい印象を与えています。
メラレウカかキョウチクトウが
その小窓の前にきて、
目隠しとなる予定です。

 

スリットの入った大きな白い壁に、
木々がしなやかな影を
投げかけてくれることでしょう。

 

 


2019年11月12日 | Posted in 余談Lab, ひらめきのタネ, 造園家 鶴岡 達悦 | | No Comments » 

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