わたしは見たくないことを見ようとしない ー 田本あゆみ
ゲラ(校正用の試し刷りのこと)の
納品前には校正結果を見直すのですが、
それに多くの時間がかかることがあります。
エンピツ出しに一貫性があるか、とか。
相手に誤解なく伝わるか、とか。
書き損じてないか、とか。
1、2度読んであれこれ書き込んだけど、
再読してみると「あっ ! 」となって
慌ててエンピツを消すことが
しょっちゅうなので
消しカスが大量生産されます。
見直すときのコツは急がないことと、
物理的に目をゲラから離してやることです。
絵を描くときには遠くから薄目で眺めて
バランスをみますがそんな感じです。
とくにダブルチェックができない
ひとり仕事のときは苦労します。
書いたものや作ったものの校正を
本人がやるのは難しいといわれています。
感情や思い込みが邪魔をするからです。
まさにこの書き込みも、
夫からのナイスなダメ出しがあったので
大幅に書き直しました。
満足感とともにいい出来だ~と
思っているものでも、
ほかのひとが冷静な目でみると
不自然だったり説明不足だったり
いやらしかったりが発覚します。
誰かに聞いたのか何かで読んだのか、
インテリジェントなひととはズバリ!
「自分のことを知ってる人」、
だそうです。
客観的に把握できるひと。
ひとには厳しい指摘はできるけど、
だいたい自分に対しては
ジャッジが甘くなっちゃいませんか?
先日、フォトグラファーの友人に
記念写真を撮ってもらいました。
額装されて数日後に届いたその写真には、
太った女の人が写っていて
「えっ !?」となりました。
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