いのちの着ぐるみ ー はしもとみお

 

命とは何か、と言われると、
輪郭をまもるものと答える。

 

命が終わる時は、
輪郭がはじける事のように思う。
それはまさに、着ぐるみのようなもの。
そのものを守っていた形を脱いで、
いつしか周りに溶け込むけれど、
輪郭がなくなっただけで、
命を形成していた物質はなくなりはしない。
もしかしたら粒子となって
地球から飛び出して
夜空の星の一部になって
またたくかもしれない。
そう思うと、目の前のこの輪郭を、
いとしく思う。

 

それぞれの命がギリギリのバランスで
保っているそれぞれの与えられた輪郭。
私が残したいのは、命の輪郭そのものだ。
多様性という言葉では語りきれない
うつくしさが、目の前にあふれて、
私はこの自由の時代に生まれて
輪郭を残す使命をもって
生まれてきたようにも思う。
自分の輪郭がはじける時まで、
世界中のどうぶつたちの
いのちのかたちに向き合いたい。

 

多様だからこそ、複製がないからこそ
おもしろくうつくしい。
外からの影響、中からの影響、
色んな要素で着ぐるみは
かたちを保っている。
今目の前にあるそのままのかたちを、
私はどれもこれも、
命のかたまりに見えて、いとおしく思う。

 

ちいさくてもおおきくても、
つるつるでもざらざらでも、
トゲトゲでもふわふわでも、
それぞれのそれぞれらしさこそきっといい。

 

人間の一生、
自分という着ぐるみを与えられて、
いつかそれを脱いではじけとぶ日まで、
おおいにこの着ぐるみ生活を
満喫したいものですね。

 


「はしもとみおホームページ」

 


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