伝える言葉 ー 真子みほ

 

様々な美術館博物館動物園植物園と
見ている中で、
いつもここ好き! となるポイントは
空間の使い方と好ましい文章です。

 

特に展示物についているキャプション、
歴史や役割、その物の立ち位置を解説し、
観るための補助となる文章ですが、
これが好みだと途端に
その施設の株が上がります。

 

今年9月に旭川へ旅行し、
旭山動物園へ行きました。
それほど広大でもなく
皆が群がる珍しい動物がいるわけでもない
この動物園の強みは
「どう伝えるか」の工夫です。

 

水中のペンギンを
真下から眺められるトンネルなど、
その生き物の魅力的な動きを引き出す
行動展示で特に有名になりましたが、
もう一つ大きなポイントは、
解説パネルがほぼ飼育員さんの手作り、
手書きであること。

 

手書きは読みにくいのではと思いきや、
その動物の担当者が
何を伝えたいか考え出来上がる看板は、
思わず読んでしまい
するすると目の前の動物とリンクし
理解が深まります。

 

私はその書き手の顔が見える文章に
どうしても反応しがちです。
主観が入りすぎて、
いや別にあなたの意見は聞いてないよ、
と思うものもありますが、
無味乾燥な文章もつまらない。
まりは、
「こう思っている」ではなく、
「これを伝えたい」という意志が
見えてくるのが良い解説なんですね。

 

と言いつつ私自身の担当する展覧会では、
自分で調査してわかっているものを
他人にどう伝えどう理解してもらえるのか、
客観的に考えられなくなってくる場合も多々。
先日も設営が終わってから
いくつもキャプションを
自分で作りなおしたりやめたり。
微調整が夜まで続いてしまいました。

 

 


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