メタルバンドっぽくしてください ー 田本あゆみ

 

ちょいロングの黒髪を後ろで
お団子にするスタイルが定着して5年ほど。
それをこのあいだ短く切りました。

 

ちょいロングからボブへ。
髪の毛をおろすのは
わたしにとって大きな変化でした。

 

多くて硬くてクセがあって
とにかくまとまらない髪質。
今まではそれをお団子で封印していました。

 

ジャキッとハサミが入るたびに

「あー、これから大バクハツだぞ‥‥‥」

と思いつつも、切ってしまえば
弾みがついてブリーチまでしました。

 

案の定、
毎朝あちこちのクセを伸ばすはめに。
それでもわたしは
どうしても髪を切りたくなったのです。

 

大きな原因は友達とケンカしたことです。

 

大学時代から縁のある大切なひとです。
お酒を飲んでるときに
お互いに気に食わないことを
言い合っちゃって以来、
モヤモヤした気持ちでいました。
彼女の自分勝手さに
我慢できなかったのです。

 

ケンカした夜から顔を合わせることも
メッセージを送ることもなく
数週間が過ぎました。
すると彼女に対してイカってた感情が
次第に変わってきました。

 

わたしは、自分の正しさを
通したいだけなのでは?

と、そのことにモヤつくようになりました。

 

特定の仕事をしていると、
同じことを長い時間かけて
繰り返すことで上達したり、
気遣いや苦労が「わかってる」ひとたちが
だんだんまわりに増えてきます。
慣れて落ち着くことで
安定したいい環境が整います。

 

だけど、そこで身についた
フツーのことや考え方は、
その環境の外では
フツーじゃないのが当たり前でした。
外には

「わかってないなー(怒)」

がいっぱいでした。
家族や友達でさえそうです。
そんなことを考えてると、
わたしの「フツー」が揺らいできました。

 

彼女が自由気ままに過ごしていることが
羨ましくなり、
重い大きなお団子をとりたくなりました。

わたしものびのびしたい!

とそんな思いでヘアスタイルを
変えたのかもしれません。

 

肩越しにちらっとみえる
赤く染まった毛先と、
髪の毛が短くなって軽くなった首肩と、
冬の冷たい風がじかにあたる頭皮。
新しいヘアスタイルは
バンドマンぽくて満足しています。

 

その友達からしたら、
いつも通りのことをしてるのに
文句を言われて心外だったことでしょう。
ケンカのときの暴言を謝ろうかなと、
鏡をみながら軽くなったアタマで
そんなことを思うのでした。

 

 


2019年12月30日 | Posted in 余談Lab, ひらめきのタネ, 校正者 田本 あゆみ | | No Comments » 

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