ぼんやりした時間をつくる ー 真子みほ

 

美術館の教育普及事業の一環で、
ラボを始めました。
登録制ではありますが、
小中学生が実施日の数日間、
いつ来ても何を作っても良い実験室です。

 

企画の目的は、自分で考えて
手を動かす場を作りたいとか、
第三の場としていろんな大人と会えると
楽しいんじゃないかとか色々あるんですが、
根底には美術館でもっと曖昧な
答えの出ないことをしたいという意識が
大きいのです。

 

子ども対象の事業をするたびに、
何時までに○○を作りましょうということに
ずっと抵抗感がありまして (天邪鬼だから)、
ルールを伝えてあとは見守りという姿勢を
極力とってきました。

 

けれど3・4年生くらいになると
個々の興味の範囲が広がってきて、
でもある程度の技術も
提供しないととなると、
がっちりした内容ばかりになりがちで、
どうにか打破できないかと思っていました。

 

それから、

「博物館教育は学校教育などの
    フォーマル教育と異なり、
    目標に向かって
    答えを見つけるのではなく
    自分で疑問を生み出していく、
    個人を作る教育のひとつです」

みたいなことを学生に話しているくせに
矛盾を感じることも多くて。

 

もちろんフォーマル的な方法も大事だけど、
たまにはポスッと障子に穴開けたい、
自分であけた穴はいびつだけど
そこからどんな形にも
広げて行くことができて、
よくわからないけど
世界は広がっていくかもしれない。

そういうぼんやりした時間を作りたいなと。

 

12月に開催した1回目はてんやわんやで
一日が一瞬で過ぎましたが
生き生きしすぎる子たちを見て
うれしく思うとともに、
回を重ねていくことで
どんな様子が見られるのか、
今から楽しみです。

 


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