「かもめ食堂」がくれたもの ー 土屋裕一

 

久しぶりに「かもめ食堂」を観ました。

 

2006年公開の映画ですが、
まったく古びていません。

文字通り「常緑」や「不朽」を意味する
「エバーグリーン」とはまさにこのこと。

 

フィンランドが舞台なので、
国を代表する「マリメッコ」や
「イッタラ」といった

生活を彩るブランドが
ふんだんに登場しています。
日常にとけこむオシャレには
いやらしさがなく、

観ていてなんだか幸せで、ホッとします。

 

僕が大学から
ハウスメーカーに就職したころ、

「めがね」と「プール」が
続いて
公開されました。
「かもめ食堂」の姉妹のような雰囲気の
映画です。

 

市場調査をして、新しいモデルハウスの
デザインやコンセプトを
考える部署にいた僕は、
当時、新作映画や雑誌を
よくチェックしていました。

「かもめ食堂」に始まるこの流れは、
ひとつの大きな潮流となっているように
感じたものです。

 

2000年代は、身の丈を理解し、欲張らず、
丁寧に暮らす “ナチュラルなスタイル” が
じんわりと浸透していった時代だと
思います。

 

今に通じるそんな感覚を
しっかりと根付かせた、

もしくは、良いものだと思わせてくれたのが
「かもめ食堂」と言っても
過言ではないような気がします。

 

 

出演している片桐はいりさんが書いた
「わたしのマトカ」。

映画撮影時の現地での
生活ぶりをつづったエッセイです。

とてもおもしろくて、
映画をさらに深く味わうには
もってこいです。

 

また観たくなってきました。

 


「本屋写真館」web


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