初仕事 ー 檜垣裕美

 

みなさんは「リーディング」という仕事を
聞いたことがあるだろうか。

 

「リーディング」という語には
いろいろな意味があるが、
出版翻訳の場合はリーディングとは、

「原書を読んで作品を評価し、
それを報告、あるいはアピールするための
レジュメにまとめる作業のこと(*)」

をいう。

 

この仕事をするのは
出版社や翻訳会社から依頼される場合と、
自分が翻訳したい本を
出版社に持ちこみをする場合がある。

 

作成したレジュメは出版社が
翻訳出版するかどうか決めるときの
判断材料になる。

 

昨年の終わりごろ、翻訳会社の
リーディングのトライアルを受けた。
フルタイムで仕事をしながら
平日夜と週末の時間を使って
3週間で約300ページの英語書籍を読んで
レジュメを作成できるかかなり不安だったが
何とか提出できた。
まったく自信はなかったが、
ある程度知識のある分野の本の
リーディングだったのもあり、
幸運にもトライアルに
合格することができた。

 

そして、年が明けてしばらくしてから
リーディングの初仕事の依頼があった。
あいかわらず自信も十分な時間もないのには
変わりはなかったが、
せっかくのチャンスなので
引き受けることにした。
週末に仕事をするときには周りの人に
子どもの面倒を見てもらったりして
何とか納品できた。

 

新しい仕事をすると
いろいろなことが見えてくる。
自分には何が足りないのか。
足りない部分はどうしたら補えるのか。
たとえば、自分の場合は要約や
客観的な分析があまり得意ではないので、
普段からそれを補強しようと思ったりする。

 

レジュメを作成したのは
あまり知識のない分野の本だったが、
この仕事をきっかけに
いろいろと調べているうちに
今まで知らなかったことも
知ることもできた。

 

今回仕事をしながら感じたことを
今後に生かし、
次回はさらに良い仕事をしたいと思う。

 

*リーディングについての説明は
「翻訳者の部屋から  児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ」(http://haradamasaru.hatenablog.com/entry/2017/08/12/060000
を参照。

 


檜垣裕美Instagram


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA