「ピーナッツ・ハグ」の詞 ー 青羊(けもの)

 

常に面白い言葉がないか探している。
それは、本の中だったり、
映画の中だったり、友人との会話だったり、
誰かの言い間違いだったりする。

 

今日、ラジオを聴きながら歩いていた。
夕方のニュース番組中にアナウンサーが
リスナーからのお便りを読み上げる。

「娘の入学式の時、周りの人たちは
親戚にたくさん囲まれて賑やかなのに、
自分たちは母ひとり子ひとりで
寂しい気持ちになって、家に帰って、
ピーナッツのように抱き合って
子供と一緒に泣きました」

と。

 

私はすぐにiPhoneの
メモ帳を開いてメモする。

「ピーナッツのように抱き合って」

そして、保存。
なんという、豊かな表現だろう。
心がホクホクする。
きっと、小説にこの言葉があったなら
青ペンで線を引いただろう。

 

玄関のドアを開ける。
家について、ラジオを着け、
コートを脱いで、手を洗い、
パソコンのスイッチを入れる。
そして、さっきの言葉が
自分の体験と紐づいて、
頭の中でもう一人の私が喋り出す。
それを、少しずつメモ帳に足していく。
そして、出来た詞はこんな風です。

 

「ピーナッツ・ハグ」

ふたり抱き合いながら
夜を越えてきた
ピーナッツ、みたいだな
ピーナッツ、みだいだな

この柔らかい殻を
そっと、しておいて、ママ
悩みもこの中で
触れたって、いいでしょ?
マスクも外してさ、たくさんキスしよう

どこを触っても
柔らかいんだって、神秘さ
ほっぺはお饅頭
おしりはピーチさ

ベットの下には
平和が眠ってるよ、グランマー
ジョンとヨーコが
枕元で言うでしょ
冷たい指先を、太ももに挟もう

帰りが遅い夜に
枕に顔うずめたら
匂いがしたんだ
桃の、匂いがしたんだ

本当さ信じてる、あなたのカケラを

 

以上、ここまでが詞です。

 

今回の写真は、ピーナッツに
ちょっと形が似ているエクレアです。
三軒茶屋ニコラさんから、
お誕生日のお祝いに頂いたものです。

 

 


「けもの」Web


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