初心忘るべからず ー HUMORABO(ma)

 

不安定な毎日が続きますが、
皆さんお元気でお過ごしでしょうか。

 

私達HUMORABOはコロナウィルスの影響で
イベントが4つ流れてしまいました。
地方への出張も受け入れ自粛となったため
例年、年度末で地獄の忙しさとなる3月を
ちょっと拍子抜けした感じで
過ごしています。

 

これは良い機会だということで
仕事場の環境整備をはかったり
書類の整理などを始めてみましたが
溜め込んだ垢はなかなか手強く
やるべきこと
(確定申告とか確定申告とか確定申告とか)
どんどん圧迫し始めています

 

ある意味引きこもり生活が続き
このコラムにも
書くネタがないな~と悩んでいましたが
せっかくなので初心にかえり
私が「障害者アート」に
興味を持ち始めたきっかけなどを
書いてみようかなと思います。

 

あれはいつのことだったか
もう10年以上前の話ですが
友人に誘われてある展示に足を運びました。
いくつかの福祉施設が
合同で開催した作品展。
それまで「アウトサイダーアート」や
「アールブリュット」と銘打った展覧会は
いくつか観ていましたが
当時無名の作家の作品を
アート作品として観たのは
初めてだったかもしれません。
それまでは
福祉施設や養護学校の作品展があっても
正直、「アート」作品という
目線を持たずに見流していた気がします。

 

そんな私に
物凄い衝撃を与えた作品がありました。
埼玉県にある「工房集」という施設に通う
齋藤裕一さんの作品です。

 

遠くから見ると
煙のような 霧のような
フランスのギャラリーにでも
飾られていそうな
美しい抽象画。
近づくとそこには
ボールペンで幾重にも重ねて描かれた
文字の群れ。

そしてタイトルを見ると

「はぐれ刑事純情派」

衝撃でした。
思わず「ふはっ」と声が出てしまい
なんとも言えない
楽しい気持ちになりました。

 

大学で中途半端に
美術をかじってしまったため
「アートとは何か」「表現とは」
「作品のコンセプトは」など、
アート作品を見るときに
何か意味を持たせようと必死になっていた
私の凝り固まった頭が
スコーンと吹き飛ばされた瞬間です。

 

それ以来、美しさと自由さと
想像の斜め上いく視点に魅かれ
彼らの作品を追いかけ
それらを商品化するプロジェクト
Able Art Companyに参加しています。
HUMORABOの原点でもある
ポップアップイベント「HUMORA」も
Able Art Companyがきっかけで
生まれたものです。

 

最初のHUMORAから12年。
HUMORABOとして活動を始めてから5年。
あの頃とは
障害者アートや福祉施設を取り巻く環境は
かなり変わりました。
私自身も、色々と意識の変化があります。

 

でも根底にあるのは
やっぱりあの時の衝撃で。
この先、世の中がどんな風に
変わってしまうのか
正直想像もつかないし、
怖い、という気持ちも大きいけれど
それでも日々、
固くなった頭を吹っ飛ばされながら
「彼ら」との「ものづくり」に
向き合ってけたらと思っています。

 

齋藤さんと

 


「HUMORABO」Web


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