命を救う強い気持ち/「ロレンツォのオイル/命の詩」ー 中村克子

 

前回紹介の「遊星からの物体X」
大場 綾さんはこの映画を

“こちらもとても面白い”

と表現していた。

 

ざっくりとしたジャンルでいうと
SFホラー映画だ。
私はこのSFホラー映画というのが苦手。
得体の知れない物体X=エイリアンが
登場すると聞くだけで、
悪夢を見てしまいそう…と思う(苦笑)。

 

大場さんの言う通り、
わからないことは不安で怖い。

 

2020年3月末現在、
世界中で新型コロナウイルスが
猛威をふるっている。
きちんと解明されていない現状では、
誰もが不安な気持ちでいっぱいだ。

 

先日、実話をもとにした
「ロレンツォのオイル/命の詩」
(アメリカ映画)を観た。

 

難病とされる
副腎白質ジストロフィー(ALD)の息子
ロレンツォを救うために、
両親が自ら治療法を研究するという物語。
母親役にはスーザン・サランドン、
父親役にはニック・ノルティと
名優が出演している。

 

医師からは、ALDは治療法がなく
発病して2年以内には
死亡してしまう病気だと聞かされる。
この時、ロレンツォの両親は
悲しみや不安、恐怖など
さまざまな気持ちがうずまいている。
さらに、この病気は
母親からの遺伝によるものだと説明され、
母親は失意のどん底に。

 

ただこの両親のすごいところは、
どうにかして息子を助けたいという
強い気持ちが状況をどんどん
突き動かしていく点だ。

 

最初は、この病気を研究している教授から
勧められた脂肪酸を減らす食事療法を試す。
しかし、なかなか効果が出ない。
ロレンツォの症状は悪化していくばかり。
このままでは駄目だと思った両親は
図書館に行き、文献を探して
治療法を研究する。

 

普通に考えると、
素人が研究しても無理だろうと思う。
でも、二人は決してあきらめない。
息子の看病だけでも
大変なのに研究を続ける。

 

物語では、ロレンツォと同じように
ALDに冒された子どもを持つ家族の葛藤、
また研究する医師や
製薬会社の人たちの立場や考えも
描かれている。

 

研究して効果があるとされる治療法でも、
一般的に適用されるまでには
時間も資金もかかる。

 

さまざまな反対意見がある中、
奮闘する両親の姿は
周りの人たちの気持ちを変えていく。
遂に“ロレンツォのオイル”が完成する。

 

この物語についてはさまざまな見方があり、
意見が分かれるとも聞く。
ただ、子どもの命を守るために
毅然とした態度や行動をとる
両親の姿に感動するし、尊敬する。

 

 


「青と夜ノ空」Web


2020年03月29日 | Posted in 余談Lab, clue topics, 映画に学ぶ, 中村克子 | | No Comments » 

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