自然のコンサートホール(君ヶ浜Grand Hall) ー 横山俊二

 

とっておきの
自然コンサートホール
(君ヶ浜Grand Hall)。

 

潮騒は、とてもバランスの良い贅沢な音楽。
犬吠埼灯台下の君ヶ浜海岸は、
とっておきのコンサートホール。
高さ3メートルくらいの、
護岸コンクリート塀を背もたれにして
砂浜に座ると、そこはまさに特等席。

 

波打ち際で弾ける気泡の高音と、
砂浜を走り消える波と
揺らぐ砂粒が織りなす中低音、
そして崩れる波の振動が
身体に伝える重低音、地響きが心地いい。
これらの信号を増幅してくれるのが、
背もたれのコンクリート塀だ。
日差しで暖められた塀が、また心地よい。

 

銚子は、太平洋に面しているので波が荒く
左から右へ流れる波音の幅は数百メートル。
広すぎて思わず首を振って、
音を追いかけてしまう。

 

私は、バイオリン協奏曲が大好きで、
特に、二音かさなった
しびれるような音が好み。
以前サントリーホールで聴いた
イザークパールマン演奏の、
バイオリンの音が耳に残る。
このホールは背もたれが高い席がおすすめ。

 

前列はよく見えるが、
音が抜けすぎて物足りない。
ステージ脇の2階席は背もたれが高く、
音が三次元のように耳に見える席で
耳がダンボになったかのように、
針を落としても聞こえそうな感度に
しかも料金安い。

 

最近はデジタル音のシャリシャリした
聞き取り易い音域ばかりの
音源に慣らされている。
生の音源(振動)に触れるのに
ギターを時々弾く。

 

潮騒は、好みのフレーズを
聞かせてはくれない。
でも、際立った音もなく、
耳障りな音もなく、
音量を調節することもない
バランスの良い振動を、
身体全体で味わえる、無料ライブ。
海が時化(しけ=荒れている時)ている時は
ちょっと怖い。
吸い込まれてしまいそう。

 

人は言語(音)で意思疎通する。
落ち込んでくると、何気ない言葉が
とてもきつく、つき刺さる。
そうだ、とげ抜きに行こう!
君ヶ浜グランドホールへ。

 

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