本というものの存在感 ー 檜垣裕美

 

写真は北海道砂川市のいわた書店から届いた
一万円選書である。

 

ご存知の方も多いかと思うが、
一万円選書というのは
事前に送ったカルテをもとに
店主の岩田さんが一万円分の書籍を選んで
送ってくれるというものだ。

 

カルテにはこれまでに読んだ本で
印象に残っている本BEST20などを書く。
この20冊を選ぶのは大変だったが、
今までのわくわくした読書体験を思い返す
楽しい作業だった。

 

そしてカルテを送ってから1か月余り。
送付予定の本のリストが
メールで送られてくる。
そして届いたのが写真の本だ。

 

家族や友人と
本を贈り合ったりはよくするが、
それとはまた違った選書でおもしろい。
自分の趣味に近い本も入っているし、
まったく知らなかった本も入っている。
普段は英語圏にとどまらず
世界の翻訳文学を読むことが多いのだが、
今回の選書のなかには
国内の作品が多く入っていることも
新鮮だった。

 

今回のコロナのことで、
なかなか人にも会えず
外出ができなくなったのもあって、
いつも以上に
本を手に取ることが多くなった。

 

本を読むと気持ちが落ち着くし、
本を通して著者や登場人物とも
コミュニケーションができるし、
ここではないどこかにも行ける。

 

巷でもブックカバーチャレンジというのが
流行ったり、個人の書店・古書店を支える
「ブックストア・エイド」という
クラウドファンディングが
おこなわれたりして、本と関連のある
いろいろと気になる動きがあった。

 

「ブックストアエイド」の終了直前には
特番形式のライヴ配信もおこなわれ、
個人書店の方のみならず、
印刷・製本、編集、ブックデザイン・制作、
校正・校閲、出版社経営・営業、
出版取次・出版輸送など
本に関わる人たちが登場して
仕事や本への思いを語られていた。
それを見てこのような本や個人書店の文化は
大切にしたいなと思い、
外からも少しでも支えることができると
いいなと思った。

 

コロナで緊急事態宣言が出ていた時期は、
本というものの存在感を
改めて実感した時期でもあったように思う。

 


檜垣裕美Instagram


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