自力と他力 /「オデッセイ」ー 大場綾

 

前回は山奥の集落で暮らす
女の子の物語「リトル・フォレスト」。
「夏・秋」を観たことがある。
このたび夕食後の満腹の状態から
通しで観た。

 

映画が進み消化が進むにつれて
いち子ちゃんの食事風景が
飯テロにしか見えなくなってきた。
本当に美味しそうだし、
本当に美味しそうに食べる。

 

「冬・春」ではいち子ちゃんが
人との関わりに問題があるような
描写も出てくるが、
そんなに気にすることでもないのでは、
と克子さんは書いていた。

 

自然や作物と
ちゃんと向き合っているのだから。
食材はお米から野菜から果ては合鴨まで、
ほとんどが自分で手をかけたもの。
そうやって手にしたものが
美味しくないわけがない。

 

「オデッセイ」の
マーク・ワトニーも作物を育てる。
こちらはじゃがいも一択。

 

火星探査船のクルーであったマークは、
強力な嵐のせいでたった一人
火星の大地に取り残されてしまう。

 

壊れた住環境。
残りわずかな食料と燃料。
次に人が来るのは4年後。
あらゆるものが
絶望的に足りない不毛の地で、
それまで生き延びることが出来るのか?

 

しかしマークは生え抜きの科学者でもある。
じゃがいもの栽培も科学的知識をフル活用。
心も体も健康で不屈。
生きることを決して諦めない。
次々と降りかかる困難を、
知識と知恵と勇気とユーモアで
クリアしていく。
たった一人、火星で。

 

遠く地球からは仲間のクルーや
NASAの人々が、
おぼつかない通信網を通して彼を支える。
最終的には母国と敵対する国々からも
救出のための手がさしのべられる。

 

マークは、物理的には火星に一人だけど、
本当は一人ではないことを
確信できていたから頑張れたのかな。
自分でもがんばるけど、
人の助けも信じることができる。
そのようになれたらいいなと思う。
火星のじゃがいもの味はどんなもんだろう。

 

映画もさることながら、
原作の「火星の人」も超絶面白いし

科学すげー!

となるので大変おすすめ。

 

素材:新じゃが、塩

 


大場 綾ブログ「kusamura.com」


2020年08月13日 | Posted in 余談Lab, clue topics, 映画に学ぶ, 大場綾 | | No Comments » 

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