人新世のデザイン ー 山田和寛

 

暑いですね。
こう毎日芯から凍りつきたくなるので、
Nのつく動画配信サービスで
ホラーばかり見ています。

 

ところがどっこい見すぎて
全然肝が冷えなくなり、
むしろB級であるほど評価が高くなるという
逆転現象が起こってきて、
おうち時間が
俄然盛り上がってまいりました。

 

まあそんなことはともかく、この暑さ、
皆さんお気付きの通り、
我々人類の活動が原因でもあります。
この
「人類の活動が環境に影響を与える時代」
のことを、
地質学用語では「人新世」
というらしいですよ。

 

これは参ったなあ、
自然なんてもうだいぶ縁遠いし、
文明の恩恵を浴びるだけ浴びて
空疎な死を迎えたかったなあ、

と思うのがパクスアメリカーナ世代の
人情ってもんですが、
コロナ禍を経たついでに
そのへんの思想もアップデートして、
これからも安定した地球で、
それなりの文明と自然環境を維持しながら
生きていくにはどうすんのよっていうことを
真剣に考えないといけないと思うんですよ。

 

でも、じゃあ具体的に
人新世なりのデザインって
何ができるかな〜なんつってもね、
ないんですよ、できることが。
書体デザイナーとしても、
装丁家としても、この件に関しては無力!

 

ざんね〜んまた来世。
あとは任せたぞ、賢き人たち…

と人間を引退するのも寂しいので、
もう少し自分の立場ってのを
俯瞰してみて考えましょう。
そう、「ものづくり」をしてる側の
人間として捉えれば
直接コミットできる分野がありますね。
そうです、建築です。

 

建築をやれば、
人間と人間ならざるものの境界を
ひいては人類との自然との関係性を
直接社会に問うことが
できるんじゃないかな〜と
考えるわけです。

 

そんなわけで「人新世のデザイン」は
建築が中心となるぞ! と予言しつつ、
この思考実験については
また書き散らしていきたいと思います。
サヨナラ完新世〜。

 

この件で影響を受けた篠原雅武先生の著書

 


nipponia」web


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