考える力と書く仕事 ー 山﨑悠貴

 

月に一度、

百年PRESS

というものを書いている。
会社の取り組みや新サービスを紹介する
ニュースレターで、至って真面目な内容だ。
いつかパートナーシップを組む相手が
読むかもしれないし、
魅力を十二分に伝えたいし、
適当なことは書けない。

 

計画を担当する人から、
企画内容や画期的なサービスの
詳細などを取材する。
持続可能な仕組みを目指す、
真剣な林業の話。
最高齢76歳を含むキャンプ場清掃班の、
待ったなしの事故防止策の話。
寒冷地で働く人々の防寒の知恵話など、
内容は多岐にわたる。

 

聞いた通りの内容を
正確に伝えるのも大事だし、
たくさんの人の目に留まるよう
言い換えることも大事。

 

聞き取った話を咀嚼して、
自分の頭の中で組み立て直し、文章化する。
先月のお返事にあった「考える力」が、
こんなにも必要なのかと
大人になってから思い知る)
それ以外に、シャレにならない失敗談や
荒唐無稽な夢物語といった、
本筋から外れる話も大事だ。
等身大の声にはその人の
「人となり」が表れていて、
聞けば聞くだけ相手への興味が湧く。

 

輪郭のぼやけた内容や、
読みづらいまとめ方しか書けない時は
心底落ち込む。
〆切もあるし、毎号生みの苦しみを味わう。

 

にも関わらず書くことを止めないのは、
話を聞くことの面白さが中毒的だからだ。
飴と鞭の箱詰めのような仕事に
辿り着けて、よかった。

 

10/18の浅間山。朝の気温は1度。
木々の落葉が進んで、
森から浅間山が見えるようになってきた

 


「きたもっく」web


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