いろんな人と接すること ー 真子みほ

 

なにか美術館でイベントを開催する場合、
対象年齢をきっちりと分けるものと
極力緩やかにするものとがあります。

 

年齢によって言葉や手先や思考に
差が生じるのでどうしても
前者が多くなってしまうのですが、
できるだけ後者のパターンを
作るようにしています。

 

いまの私たちは普段生活するうえで
ほぼ一定の年齢の人としか
関りを持てません。

 

例えば私は30代なので親は60代、
友人は30~40代、友人の子どもたちは
まだ10歳以下がほとんど。
私はこの仕事をしていなければ
中高大、20代、50代、70代以上の方と
ほぼ接することなく生活しているのです。

 

地域のコミュニティが
などと言われ始めて早40年以上は
経っているでしょうが、
いろんな世代が個人として
時間を共有できる空間は
やはり単純に楽しいなと思って
開催しています。

 

先を気にせずぐいぐい作る子どもに
大人が感心したり、とても器用な大人に
子どもが見入っていたり。
そのいろんなものが入り交ざった空気が
私はとても好きなのかもしれません。

 

そういえば先日小学校へ
出張授業に行ったときのこと。
授業終了後に小5女子が私の手を見て

「何回結婚したの?」

と聞いてきました。
私はその日指輪を
4つほどつけていたんです。
たぶん彼女の中で指輪とは
お母さんがつけている結婚指輪であって、

4つもつけている=何回も結婚した

という図式になったのでしょう。

 

「好きだからつけてるの」と返しましたが、
好きで指輪をじゃらじゃらつける
大人というだけで
彼女にとっては新人類だったわけで、
異なる世界が一瞬溶け合うような、
とても面白い出来事でした。

 


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