目標を立てる ー 横山俊二

 

43年前の中学1年
夏休み日記帳が未だに捨てられない。

 

ミミズのはったようなヘタクソ文字。
誤字脱字だらけで、見返す度に、
なんだこれと気落ちする。

 

至る所に赤ペンの修正箇所、
書いた文字よりも多く書き入れられた
先生のコメント。
つまらぬ日記によくここまでと思う程、
毎回丁寧な指導の跡に
申し訳なさでいっぱいになる。
気づかずにごめんなさいと。

 

遠方より、はるばる来店の客に
御礼の葉書を書き始めた、
へたくそな文字で、
目についた本がきっかけで。

 

「上手に葉書が書きたい」

この思いが目に付く情報を変えた。
地元広報誌に小さく載っていた
書き方教室生徒募集、
指導者に魅かれて月一回、11年通った。
何かの待ち時間には、
ひらがなを手本通りに
脳裏に画像化されるまで升目に書いた。

 

私は覚えが遅い、
身に着くまでに年月が必要だと気付いた。
武道の先生に

「学ぶことは真似ること」

と教わった。
今練習中のギターも6年真似ているが、
まだ覚えられない。
映像がある便利な時代に居ながらも、
この有様。

 

煎餅1枚焼き上げるのに約20分、
1分間に5、6回は裏返すので
5百枚焼くと一日6万回
ひっくり返すことになる。
繰り返すことだけは
身に着いているかもしれない。

 

真似したくても真似ができる為の
技術習得に時間がかかる。
繰り返すしかない。
個人差はある、他人と比較はできない、
一生出来ないかもしれない。

 

何かにあこがれる事が、学びの原動力、
その山に
どこから食らいついてもいいと思う。
他力を借りて、いきなり頂上をかじっても、
きっと歯が立たたずに味わえないし。
自分に眠る能力を覚醒させるには、
目標の山をかじり尽くせばいい。

 

10代に気づけていたらなあ、
いや今からでも遅くはないぞ、
出来ることからはじめよう。

 

柏屋米菓手焼き本舗WEB


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