絵本と展覧会 ー 檜垣裕美

 

わたしは音楽のライヴや芝居、
作家や映画監督やアーティストの
トークイベントなどを
みたり聞いたりしに出かけるのがすきだ。

 

基本的にライヴのものがすきで、
それ以外にも作品のバックグランドを
知ることが出来るようなものがすきなのだ。

 

残念ながら昨年は
そういうイベントに出かける機会が
ほとんどなかった。
イベントはあったとしても
オンラインでの開催だった。

 

そんななかで昨年を振り返ると
展覧会によく出かけたような気がする。
いや、おそらく出かけた回数そのものは
それほど増えていないと思うが、
他のイベントに行けないぶん
自分のなかで展覧会の存在感が
いつもより大きかったのだと思う。

 

昨年最後にみに行ったのは、
せなけいこさんの原画展だった。

 

東京・松屋銀座で開催された、せなけいこ展にて

 

せなさんの絵本で
おそらくもっともよく知られている
『ねないこだれだ』は1969年の出版だから
わたしが小さいころにも
せなさんの絵本は図書館や書店に
並んでいたはずだが、
せなさんの絵本の存在を知ったのは
大人になってからである。

 

「ねないこだれだ」のラストはこうだ。
「ねないこは おばけになって とんでいけー!」

絵本では主人公は冒険に出かけたとしても
最後には帰ってくるのが
お約束になっていることが多いので、
この絵本では
夜になかなか寝ようとしない主人公は
放り出されたままになっているのが
衝撃的だった。

 

せなさんの作品は
貼り絵になっているのだが、
原画をみると貼り絵ならではの
あたたかみが伝わってくる。

 

せなさんの貼り絵に使われている紙は
買ったものではなく
お店でもらった包み紙などなのだという。
自分も紙モノがすきで
気に入ったものがあると
なかなか捨てられなくて
取っておいたりするので親近感を感じる。

 

せなけいこさんの自伝的絵本。
絵本の裏話が書いてあって、とても興味深い

 

さて、今年はどんな展覧会を
みられるのか楽しみである。
今年が終わるころには展覧会だけではなく
ライヴのものも少しずつ
みられるようになっていると
もっとうれしい。

 

昨年もこのコラムを読んでいただき
ありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。

 


檜垣裕美Instagram


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