外国の古い絵本 ー 土屋裕一
縁あって、以前古本屋をしていた方から
外国の古い絵本をどっさり買い取りました。
車の荷台が絵本で満杯。幸せな眺めです。
そのほとんどが50年から100年ほど前に
出版されたもので、
中には、今も本屋さんで買える
有名な絵本のオリジナル、
つまり、一番初めに発売された
希少な本もありました。
古本屋にはそれぞれ得意とする
ジャンルがあって、
僕が思うに、たいてい
「戦後の日本で発売された本」です。
suiranの “守備範囲” も
だいたいその辺りでしょうか。
海外の、それも、100年近く前の、
さらに、絵本となると、
正直言ってしまうと、
正体不明のものばかり。
よーく調べないとわからない。
海外絵本専門店でないと
なかなか手に負えません。
でもね。
「絵」の「本」、絵本は、
国も時代も関係なく楽しめてしまうのです。
鮮やかな色合い。斬新なデザイン。
芸術作品のような絵のタッチ。
見とれてしまいます。
すべて手作業で版画のように
色を重ねている絵本もあります。
外国の古い絵本をめくるチャンスは
少ないかもしれませんが、
おうちの本棚にある
絵本の100年後を想像してみると
ワクワクしますよ。
デビューしたばかりの絵本作家さんが、
大芸術家になっていることだって
夢ではないですからね。
ちなみに、学校の図書室や
近くの図書館に並んでいることが多い、
『タンタンの冒険』シリーズも
実は100年近く前の絵本(漫画)で、
外国の古い絵本に触れるきっかけとして
おすすめです。
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