new car ー 鶴岡達悦

 

” 何れの道具にても、折にふれ、
時にしたがい、出会うもの也。
(中略)
物に好き、物を嫌ふ事悪しゝ。”

宮本武蔵『五輪書』より

 

井上雄彦の『バガボンド』が
流行っていた10代の頃、
弟の本棚から借りて読んだ
『五輪書』の中のフレーズを
なにかというと思い出します。

 

2015年、隣町の造園会社まで
原付で通っていたぼくに、
親方が譲ってくれた初型の日産ノートは、
ぼくが乗りはじめた時点で
10万キロに届きそうでした。

 

それから6年、親方の所を離れ、
なんでもやる内装屋さんの所で
色々経験させてもらった後、
独立してからも
リースのトラックと併用しながら
キャパシティオーバーで色々積み込んで、
年1万キロ越えのペースで
文句も言わずにがんばってくれました。

 

2020年の暮れ、仲間の繋がりで
10万キロのマツダボンゴ要らないか、
という話しがありました。

 

日を改めて現物を見に行くと、
年季は入っていますが
ノートよりも断然積めるし、
まだまだ走れそうだったので、
譲っていただくことにしました。

 

前オーナーのIさんは
ただでもいいような感じでしたが、
それも気が引けるので
気持ちとして3万円お渡ししました。

 

ノートはガリバーのフリマアプリに登録して
速攻5万円で売れました。
仲介手数料が2万円弱で
プラスマイナス0円で
乗り換えることができました。

 

今回このコラムを書くにあたり、
ネットで『五輪書』を探して
久々に見てみると、
覚えていたフレーズの前後がありました。

 

” 余りたる事は足らぬと同じ事也。
人真似をせず共、我身に随ひ、
武道具は手にあふやうに有るべし。
将卒共に物に好き、物を嫌ふ事悪しゝ。
工夫肝要也。”

 

ガレージの納戸には使われず放置された
様々な物たちが適当に押し込められ、
必要なものを出すために
毎度不要なものをかき分け
探し出す始末です。

 

車がバージョンアップされたこの機会に
ガレージもバージョンアップしなくっちゃ!

 


2021年02月18日 | Posted in 余談Lab, ひらめきのタネ, 造園家 鶴岡 達悦 | | No Comments » 

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