曖昧というあそび ー 山﨑悠貴

 

こういう時代だから、
心と体に遊びを。
もっと物語を。

 

こう始まる本を買った。
初っ端からすごい引力だ。
漫画と文学で構成されたリトルプレスで、
『ランバーロール』という。
3人の作家によって
2016年に創刊されたそうで
現在3号まで出ている。

 

日常と非日常の
境目を気にすることなく編まれている。
荒唐無稽だけど無秩序ではない。

 

バラバラな話の中に
簡単には割り切れない
名づけようのない感情が
堂々と転がっている。

 

割り切れない「曖昧さ」を受け入れると、
曖昧を味わえるようになる。
曖昧な余白(あそび)を残した方が
人との関係にはゆとりができる。

 

よく知る人にだって
知らない側面があるし、
自分とは相容れない価値もある。
利害や信条とは別の次元で
繋がることもある。

 

ありなし、良し悪し、損得。
合理的に割り切るばかりが人生じゃない。

 

『ランバーロール』って
どういう意味だろうと思ったら、
巻末に説明があった。

 

ランバー=腰
ロール=ひねる

カイロプラクティックの手技で、
腰椎と仙腸関節に
「あそび」をつけるアプローチ
そう紹介されていた。

 

読後、じわーっと広がる気持ちよさは
たしかにカイロに似ている。

 

きゅうきゅうとして
不透明な世の中に
出るべくして出てきた
『ランバーロール』。
次号が待ち遠しい。

 

こんな風に期待してもらえる
仕事をしよう。
まずは、百蜜の冊子を仕上げるぞ…と。

 

ランバーロール03号と薪の山。
あと2か月以上薪を焚く日々が続く

 


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