既製品の思い出 ー 真子みほ

 

新居内の手直しを相変わらず続けています。

 

先日は、10年以上食器棚として使って
ニスが禿げてしまった
無印良品の棚をリペアしました。

 

パイン材の棚板にヤスリをかけ、
ワックスを擦り込むだけですが
なかなか自分としては満足したので
インスタグラムにあげてみました。
するとフォロワーのお一人からコメントが。

「これと同じ棚を、家を出て初めて買って
大好きでずっと使っていました。
今はもう手放してしまったけれど、
すごく良い写真を見ました、ありがとう」

と。

 

私はこの棚に
特に思い入れはありませんでした。
無印良品の棚なんて
それこそ世界中にあるわけで、
この時期新生活に向けて
購入される方も多いですよね。

 

この棚に限らず、既製品というのは
みんなが同じものを持っていて
つまらないとずっと思っていました。

 

こんな思い出があります。
小学生時、合唱コンクールに出るために
急遽黒色のスカートが必要になり、
近くの量販店で買ったものが
クラスメイトと被ったのです。
自分の履いているスカートが
借り物であるかのように感じて
気恥ずかしいような
気味が悪いような気持ちになりました。

 

こうして既製品になんとなく
マイナスのイメージを持ち続けて
いたわけですが、
このコメントで少しびっくりしたのです。

 

同じものをいろんな人が
いろんな生活の中で使っている状況は、
実はものすごくおもしろいことなんですね。
知らない間にほんの少し
同じ経験をたくさんの人と
共有していたような、
思わぬ共通言語に気づいた時のような、
目の前が明るくなる嬉しさでした。

 

この棚には一つ思い出が加わったので、
これからも大事に使おうと思います。

 


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