需要と供給 ー HUMORABO(ma)
南三陸の福祉施設で作られている
手漉きのリサイクルペーパー
「NOZOMI PAPER®︎」。
私達HUMORABOが
主に販売窓口となっていますが
販売機会が増えれば増えるほど
様々なニーズがあるのだなぁと
気づかされます。
例えば
NOZOMI PAPER®︎の
主な原料は牛乳パックですが
たまにお酒の紙パックも回収されます。
表面のコーティングを剥がして
パックの中のパルプだけを使うので
その素材感やできあがりはほぼ同じ。
他の施設では牛乳パックと混ぜて
使っているところがほとんどです。
私達はこれを
あえて牛乳パックとお酒のパックで分類し
それぞれで紙漉きをし
「MILK」と「SAKE」と銘打って
販売してみました。
紙漉きの工程は全く一緒。
出来上がりもほとんど変わりません。
結果は…
SAKEがMILKの3倍近く売れました!
購入者のほとんどはお酒好きな方で、
自分の名刺に使いたい、
渡すときのネタになる、
という方たちでした。
物の見た目や値段だけでなく
その背景も含めて
商品企画なんだな、と実感した商品です。
さて先日
NOZOMI PAPER®︎_WILDという商品を
オンラインショップで限定販売しました。
手づくりだからこそ生まれる
それぞれの表情の違い。
ゆがんだり、シワが寄ったり
「耳」と呼ばれる紙端が
激しくビラビラしていたり。
印刷屋さんが使うには
なかなか難しいもの。
最初はB品としてはじかれていました。
しかし同じ手間をかけて漉かれた大切な紙。
無駄にはしたくないし
なんだかワイルドだけど可愛いじゃない?
そんな気持ちから
NOZOMI PAPER®︎_WILDという名前を付け
商品として販売してみました。
これが思いもよらぬ人気ぶり。
しかもWILDがあることで
通常商品の質の高さも際立つようです。
私達HUMORABOの仕事は
すべての人を喜ばせるための商品を
作ることではなくて
生まれたものを余すところなく
適切な場所に届けることなのではないか、
と最近思います。
適材適所
需要と供給
どんどんニッチなゾーンに
はまっていっている気がしますが
これからも全国の紙フェチのみなさんのために
NOZOMI PAPER®︎の企画を
考えていきたいと思います。
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