予習の話し ー 石黒隆康

 

設計の仕事をしていると、
予習をしなければならない事が
たくさんあります。

 

設計をする前に、敷地を見に行って
周辺の環境を確認します。
役所に行って提出しなければならない書類の
確認もします。
建主さんとの会話から、好みを予測して、
タイルやフローリングのサンプルを
取り寄せたりします。
涼しい風の向きを調べたり、
太陽の光が入る方角を観察したり……。
設計は予習の連続かもしれません。

 

先日、マンションのリノベーション工事が
スタートしたのですが、
家具屋さんが、
なにやら大きく不思議なものを持って
登場しました。
写真を見てください。
L型キッチンの天板を想定した、
木の原寸大の模型でした。

 

 

なぜこんなことをしてるのでしょうか?

 

キッチンは家具屋さんが
自分の工場で作って、
パーツ毎に分解して現場に持ってきます。
キッチンの天板が
今回の一番大きなパーツで、
それが、ちゃんと
ダイニングキッチンに運べるかどうか
チェックをしているのです。

 

玄関扉を通過できるか、
部屋の中で回転出来るか……。
細かいところを
キッチリとチェックしてくれて、
無事にクリア出来そうです。

 

この予習のおかげで、
L型の天板を一体で搬入出来る事が分かり、
現場で溶接する必要がなくなりました。
おかげでコストが少し下がります(笑)
予習って大事なんですよね。

 


BUILTLOGIC」web


2021年06月08日 | Posted in 余談Lab, ひらめきのタネ, 建築家 石黒隆康 | | No Comments » 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA