三足目のわらじ ー 山田和寛

キャンパス

 

4月から某美大に着任して
授業を担当しています。

 

僕の担当授業では文字のデザインや
文字の使い方なんかを
教えるわけなんですが、
よくよく考えると僕は学生時代に
そういう授業をほとんど受けていない。

 

唯一の思い出は高校時代、
明朝体の漢字を
溝引きという技法で直線を引いて
アクリルガッシュで塗りつぶす
「正統な」レタリングの演習。
あれは本当に苦手だったな…

 

そのレタリングの技術がデザイナーに
必要だったのもかなり昔の話で、
いまはコンピュータでフォントを選んで
打ち込めば文字が出てくるわけで、
当時の演習が
いまなんの役に立っているのか
いまひとつ分からない。

 

その当時のレタリングの課題というのは
学生からすると線をきれいに引くとか、
はみださないように塗りつぶすとか、
とかく「技術」にばっかり集中してしまって
文字の形そのものに
フォーカスできてないという
欠点があったように思える。

 

というか今になって分かるが、
文字の形について教えられる
デザイナーなんて
ほんっと〜に希少なのだ!

 

なので僕の授業では文字の「かたち」や
そもそもの「描き方」を考えてみよう
ということを中心に
展開しているつもりである。
(うまく伝えられているかはまだ分からないけど…)

 

なんにせよ、
大学で何かを教えるということは
社会に貢献しているような気分になれて
とても充実しています。

 


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