未知との遭遇 ー yuri

 

最近は、運転免許を取るために
教習所に通っている。

 

通い始めて驚いた。
できるかできないかもわからないことを、
ある日突然

「さあやってみましょう!」

と言われてやらなければならないことの、
なんと大変なことだろうか。

 

大人は各々、
なんらかの得意分野において、
その領域の勤労に励むことになる。
それを人はプロフェッショナルと
呼ぶわけだけれど、
言い換えてしまえば
まったくの未知のものに触れる、
という機会は、
ほとんどと言っていいほどなくなる。

 

学生さんたちは毎日が未知との遭遇か!
ああ、これは頭も体も心も、
やわらかいうちにしかできない。
日々勉学に励む学生さんたちを
心から尊敬した。

 

大人になってからの勉強は、
仕事上必要に迫られてするものが多い。
免許だとか資格だとかいう
明確なゴールがある。

 

それとは対照的に、
勉強そのものが本分というのは
ゴールが不明瞭だしあまりにも遠い。
正直あまりピンとこない人も多いと思う。
私もそうだった。

これが一体なにになるっていうんだ!

と毎日思っていた。

 

私は今、勉強をして、
この先に車が乗れるようになって、
いろんな場所へいけるようにはなるけれど。
もしも今、

「学生が勉強する理由とはなにか」

と聞かれたら。
どこへだっていけるように、
ということなんじゃないかと思った。

 

可能性を潰さない。
音楽家にも建築家にも政治家にも教師にも
哲学者にも料理人にもなんにだってなれる。

『なんにだってなれる』

という可能性を、
ひとつでも多く持てること。

 

そのために大人たちが、
知っていることを
なるべくたくさんあなたたちに
伝えようとした。
なにになるかわからなくても、
なにになりたくなってもいいように。

 


「CAFE & BAKE momomo」web


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