電話 ー 渡邉知樹
最近、毎日のように友達に電話する。
「うぃーす。
特になんの用事もないんだけど、
元気?」
とか言いながら、
お互いの近況報告、
コロナやワクチンや政治についての不安や、
生活や未来についてなど、
ダラダラとしゃべる。
突然の電話にも関わらず、
大概1、2時間の長電話になる。
「知樹はSNSに○○って書いてあったけど、あれどういう意味?」
とか、SNSの話になることが多い。
みんなが反応してくれることが
単純に嬉しいし、
いいねやリツイートがほとんどない
( 読まれているのかどうか分からない)
ぼくのTwitterもこうして報われる。
コロナやワクチンや政治に関しては、
基本的にぼくは聞いてばかり。
自分の考えを言いたいというより、
人の意見が聞きたいから。
色々と教えてもらう。
ただ、質問しているだけなのに
相手を不安にさせたり
威圧するようなことも多いので、
そこは気を付けないといけない。
「○○さんはなんでワクチン打たないの?」
と聞くだけにしても、
人は何かをする時に
いつも言葉を持ち合わせている訳ではない。
なんとなくしていることや
していなかったことの理由を問われると、
居心地の悪い思いをすることもあるだろう。
インターネットの時代、コロナの時代、
情報過多になりがちな
この時代に求められるのは、
情報量よりも情報をどのように扱うかという
能力かもしれない。
個人であれ社会であれ、
インプットよりも
アウトプットをどうするか、
今一度真剣に考えるべきではないだろうか。
電話であっても直接声を聞くこと、
そして、
「対自分への言葉」を聞けることが、
とても有意義な時間になっている。
時に不快に思われたり
迷惑になることもあるかもしれないけど、
そうならないよう想像力を働かせながら、
今日も友人たちのやさしい声を
聞かせてもらおうと思う。
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