15回目の秋と、初めての投票 ー アグニュー恭子

 

こんにちは。
アグニュー恭子と申します。

 

イギリスのベルファストという小さな街に、
この街で生まれ育った夫と
猫とともに暮らしています。

 

「ひらめきのタネ」の書き込みでは、
ベルファストで塾講師業と
執筆業を両立させながら
細々と生きる私の、
平凡な暮らしのさまざまをお伝えします。

 

イギリスに住むようになって
15回目の秋を迎えました。
例年に比べ驚くほど暖かい、
けれどこの土地の常で、
とても雨の多い秋です。
この秋、長いイギリス生活で
初めての経験をしました。

 

それは、在外投票です。
10月末に行われた衆議院議員選挙で、
私は初めて、海外から
日本の選挙に参加しました。

 

日本国籍の私には、
イギリスにおける選挙権はありません。
政治に歯がゆく感じても、
重大な選挙があっても、
一票を投じることはできないのです。
「投票できる権利」が
どれほど貴重なものか、
痛感せざるをえません。

 

一方、海外に住む私も、
日本の選挙には投票権があります。
ただし、在外投票を行うには、
「在外選挙人」としての
事前登録が必要です。

 

私はなさけないことに
長年その手続きを行わず、
ずっと投票をサボっておりました。
けれど昨年、自分の権利のために
ようやく登録手続きを済ませ、
それで今回の選挙に参加できたのです。

 

在外投票にはいくつか方法がありますが、
私は在外公館に足を運びました。
ベルファストに住む私の
最寄りの在外公館は、
アイルランド共和国の首都ダブリンにある、
日本国大使館。
最寄りとはいえ全然近くなく、
片道3時間ほどかけ、
国境を越えて投票してきたことになります。

 

投票すると、何かひとつ
務めを果たしたような
誇らしい気分とともに、
やはり自分は日本人なのだという
実感が湧いてきました。
投票のあとはもちろん、
ダブリンのレストランで外食したことは、
言うまでもありません。

 

アイルランドの電車内。
英語と並ぶ公用語のアイルランド語が

用いられていることに、異国を感じます

 

在アイルランド日本国大使館は、
海の近くにあります

 


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