つくってあそぼ ー 山田和寛

新しいギア、3Dプリンター

 

最近はさまざまな工作を楽しみながら
すきあらばそれを利用して仕事をする、
これを「つくってあそぼ」と称して
nipponiaのスローガンにしています。

 

さて、僕はかねてより各種デザインは
図工の延長上と捉えているわけなんですが、
そもそもデザインと図工は
それぞれどういう行為なのかを
考えみたいと思います。

 

たとえば僕がやっている本のデザインは、
コンピュータ上で
各種の写真・装画のデータや
フォントなどの素材を駆使して
「画」づくりをしますが、
それらの素材は誰かが美的な感覚を用いて
「絵」を描いたり「工作」したり
したものですね。
それらを人類が歴史とともに培ってきた
造形の理論に基づいて整理し、
レイアウトするのがデザインであります。

 

学校教育における図工は、
「造形的な創造活動の基礎的な能力を培い、豊かな情操を養う」
ことを目標として、
「この素材をこうすると、こうなる」、
「この素材とこの素材を組み合わせて別のものをつくる」
というものづくりの素地となる技術を、
「つくりだす喜びを味わい」ながら
学ぶことです。

 

学びが目的の図工と違い、
デザインという行為には
必ず受け手やクライアントがいるわけで、
それらの人々のために
つくる必要があります。
これがデザインが仕事として
機能する所以ですね。

 

書籍のように最終的な成果物が
大衆であるほど、デザイン的行為に
近づける必要があるわけですが、
僕は図工的な行為を
できるだけ生のまま提示することで
新たなデザインの地平を
発見できると思うんですよね。

 


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