ご挨拶 ー 酒井義夫

 

初めまして、酒井です。
木地師(きじし)をしています。

 

聞き慣れないであろう仕事柄
まずはどんなことをしているかを
簡単にさらっと。

 

木地師とは木材を加工し
様々な形に仕上げる職人のことです。

 

木地師の作りだす形や製法は様々だけれど
僕が生業としているのは
ろくろを用いて木材を回し刃物を当て
お椀のような回転体を作る
丸物(まるもの)木地師という分野です。
他にも沢山の木地師さんがいるので
興味あれば調べてみてください。

 

 

僕ら丸物木地師は
作家として自らの作品を作るというより
漆が塗られる前のベースを作り
問屋さんや作家さんに納めるのが
主たる仕事です。

 

あまり知らない人が多いと思うけれど
漆器が作られる工程は分業で行われ
僕ら木地師の他、下地師や上塗り師、
絵付け師など何人もの職人が関わって
ようやく製品となりお店に並びます。

 

 

もちろん、全ての工程を
やってやれないことはないけれど
そこは長い歴史の中で
効率よくたくさん漆器を作るために
分業化が進み産地のひとつの歯車として
それぞれの職人が技を競ってきました。

 

どの工程が一番難しいだとか
重要だとかの話をするのは
正直ナンセンスだけれど
(もちろんどれも重要なので)
最初の形がバラバラでは
最終的な形もバラバラになってしまう。
そういう意味では
とっても責任重大な仕事です。

 

 

ろくろを初めて10年ほど経つけれど
まだまだ失敗ばかりで
怒られることもよくあるし
未だにわからないことだらけです。

 

時にはこれってこうすれば良かったんだと
急に気がつくこともやはりあるし
ちょっと休んでしまうと、とたんに
できなくなってしまうこともあります。
これは手仕事をされてる人には
あるあるな話なような気がします。

 

ちなみに僕は決して
手先が器用な人間ではありません。
むしろ不器用な方かと思います。

 

40歳も少しこえて最近思うのですが
ある意味器用な人より
不器用な人のほうが
飽きずに長くやれるのかなとも
感じたりもします。
いつまで経ってもできないから
むしろ続けれるというか…

 

僕の仕事については
随分とざっくりですがこんな感じです。

 

挨拶ということで
少し堅くなってしまったけど
ちょっとずつここメゾン木かげの住人として
環境に慣れて、今後は僕の内面部を
つらつらと書き留めていければと
思っています。

 

一年という長いような短いような期間ですが
お付き合いのほどどうぞよろしく。
ではまた。

 


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