コミュニケーションいろいろ ー 真子みほ

 

久しぶりに公の媒体に掲載された
友人の文章を読みました。

 

友人知人の書いたものを読むのは
とても好きです。
本人を知っているから
彼らの声で脳内再生できるとか
思考をたどりたいとかではなく、
普段直接コミュニケーションを取っている人と、
私に宛てたわけではない文字で
接することが楽しいのです。

 

表現って、基本的に片思いなんですよね。
表現して発表する側は、
もちろん特定の誰かのために
作る人もいるけれど、
投げたボールがどこに届くのか、
100パーセントはわからない。

 

そして受け取る側も
投手の思惑とは違うところや
意外な道具で受け止めたりかすめたり。
楽しくもなるし傷ついたりもする。

 

どんな人間関係も
案外そんなものかもしれないけれど、
私に宛てたわけではない、
でも知っている人間の言葉に、
新鮮な感覚がありました
(今回の内容がプライベートな面を持っていたということもあります)。

 

先日読んだ友人のテキストは、
2年前に書かれたもので、
そこには2年前の友人がいる。
私はテキストを読み返すたび、
この2年前の友人に会うことができる。
直に会うのではなく、その話を、
距離を保って見つめることができる。
距離を保っているからこそ、
その時その時で見え方が変わってくる。

 

ソーシャルメディア全盛の時代では、
相互にコミュニケーションを
取れることが良しとされますし、
それもとても楽しいものではありますが、
私はお互いが勝手に行っている
コミュニケーションも
いいなあと思うのです。
美術や本が好きなのは
案外そんな理由なのかもしれません。

 


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