大切にしたいひたむきな気持ち /「mid90s」 ー 中村克子

前回の「街の上で」では、
会話が自然な雰囲気だったのが印象深い。
実際に20代の人たちが
話していそうな内容だったと思う。

 

そして平凡そうな青君の生活にも、
いろんな気持ちの変化や
ちょっとした出来事が起こるのが
おもしろかった。

 

大場 綾さんが書いていた、
クライマックスの路上でのわちゃわちゃは
それぞれの関係性や思いが交錯していて
絶妙におもしろいシーンだった。

 

「街の上で」は東京・下北沢の若者の物語。
今回紹介する「mid90s」
(ジョナ・ヒル監督)は
ロサンゼルスの若者の物語だ。

 

そして現代ではなく、
ジョナ・ヒル監督自身が
青春時代を過ごした90年代が舞台。
当時、流行っていたスケートボード、
スーパー・ファミコン、
カセットテープなどのアイテムが登場する。
私自身、これらに詳しくないので
ピンとこないが、
懐かしいと思う人が多いかもしれない。

 

13歳の少年スティーヴィーは、
街にあるスケボーの店に出入りしている
不良少年たちに憧れを抱いている。

 

スケボーを乗りこなし、
自由でかっこいい彼らの
仲間に入るためには、
自分もスケボーをマスターして
認めてもらうしかない。
母親の心配をよそに、
毎日のように店に通い、
家では練習に明け暮れる。

 

こちらは母親と同じ視点で見てしまい、
不良仲間に入ったら
マズイのでは!? とヒヤヒヤする。
でもスティーヴィーはどんな無茶をしても
仲間として認めてもらうためにがんばる。
いいか悪いかは置いておいて、
そのひたむきな姿に心揺さぶられる。

 

理屈抜きでかっこいいと思った人や物に
まっすぐに進んでいく気持ちって大切だ。
歳を重ねても、こういう気持ちを
持てるといいのだけれど。

 

ところで、物語では街角や公園で
スイスイとスケボーを乗りこなす
シーンが登場する。
こんな風に乗りこなせたら
楽しいだろうなとちょっと思う。
でもすぐに挑戦とはいかない。
なぜなら足を骨折しそうだから…。
気持ちだけでも10代の気分でいきたい!

 

 

「青と夜ノ空」web


2022年02月28日 | Posted in 余談Lab, clue topics, 映画に学ぶ, 中村克子 | | No Comments » 

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