布団のなかから ー 田本あゆみ

 

余計なことをしちゃったかも⁉

と泣きたい気持ちになっている。

 

納品はとうに済んでいる。
つい勢いがついてしまい
いつもより饒舌になってしまった。

 

分解の世界において
使用者からみて有用なものは「発酵」、
害となるものは「腐敗」だ。
お節介もそれと似ていて、
有用だと受け取られればグッジョブだが、
そうでなければ一転して
ありがた迷惑になってしまう。

 

校正校閲で、どこまで説明を添えるかや
ちょっと気になる文章や内容に
どう対処するかは
人によって判断が分かれるところだ。
こまごまと世話を焼く人もいれば、

「ok ?」

とだけですませた
言葉足らずなものもある。

 

今回請け負った校閲で、
グレーゾーンにグイグイいくという
慣れないことをしたのが泣きの原因で、
どうにもありがた迷惑を
ばら撒いたようで落ち着かない。

 

世話焼きでいうと、
不思議なくらいいつも周りから
あれこれ口出しされる人物を
たまに見かけるが、
当人はいくらくちばしでつつかれても
上手にさばく術を得ており平然としている。
世話焼き免疫の低い我が
身からすると見事な処世術だと
感心しきりである。

 

-と、とにかく、今回のことは
これ以上気に病んでも仕方ないので、
次のチャンスが来たときに
二の舞を演じないようにするしかない。
疑わしきは罰せず、お節介に注意。

 

あったかい布団のなかで
無料マンガを読んで
現実逃避するのはもうやめよう。

 


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