年の差を超えた貴重な出会い /「顔たち、ところどころ」ー 中村克子

前回
「イーディ、83歳 はじめての山登り」。

 

83歳のイーディが
初めて山に登るきっかけとなった、
行きつけのレストラン店主の言葉

「遅すぎるということはないよ」。

そして

「焦点は彼女のこれから。というか、今」

という大場 綾さんのコメント。
まだ映画は観ていないけれど、
コラムを読んだだけでも私自身、
勇気をもらえるような気持ちになった。

 

ドキュメンタリー映画
「顔たち、ところどころ」
(アニエス・ヴァルダ、JR共同監督作品)。
こちらも80代の女性が登場する。

 

製作当時、映画監督の
アニエス・ヴァルダは87歳。
そして一緒にフランスの田舎町を旅する
写真家・アーティストのJRは33歳。
2人の年の差はなんと54歳。
でも年の差を感じさせないところがすごい。

 

2人はスタジオ付きのトラックで移動して、
出会った人たちの顔写真を撮影したり、
思い入れのある写真を集めて加工。
拡大プリントして建物の壁に貼り、
一つのアートとして展示をする。
地元の人たちは自分の姿や
思い入れのある写真が
飾られているのを見て、
自然と笑顔になる。

 

この旅は、アニエスの
これまでの人生を振り返る
時間であったのかもしれない。

 

印象的だったのが、
友人の映画監督ゴダールに
久しぶりに会いに行こうと試みたシーン。
結局、会うことはできなかったが、
悲しむアニエスを
なぐさめてくれたのはJRだった。
それまで頑なにサングラスを
外さなかったJRが、
この時はサングラスを外す。

 

2人は同じ志を持つクリエイターであり、
友人であり、家族のような間柄。
この映画は、年の差を超えた
貴重な出会いから生まれた作品と言える。

 

 

リレー形式のコラム「映画に学ぶ」は
綾さんの最終回からバトンを受けて、
これが私の最終回。
綾さんと2人で、
合計82本(プラス何本かあるかも!?)を
紹介したことになる。

 

誰もが知っているような
メジャーな映画よりも、
単館の映画館で上映されるような
ちょっとマニアックな映画が
多かったように思う。
この中の1本でも、
コラムを読んでくれた人の琴線に
触れることになったらうれしいけれど…
(実際はどうだろう!? 笑)。

 

コラムのタイトル通り、
映画から学ぶことはたくさんある。
行ったことのない国や
場所のことを知ったり、
歴史や文化、暮らしなどに触れるのもいい。

 

また監督がどんな風に作品をつくり
撮影したかを調べたり、
俳優の演技に注目するのもいい。
映画の楽しみ方は無限にある。
皆さん、興味のある映画を
たくさん観ましょう。

 

clue zemiでのWEBマガジンでは
ひらめきのタネ」「映画に学ぶ」の
2本を担当させてもらい
私自身、とても良い経験だった。
本当にありがとうございました!

 

「青と夜ノ空」web


2022年03月31日 | Posted in 余談Lab, clue topics, 映画に学ぶ | | No Comments » 

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