第4回 ひとやすみ! ー 高橋真美
ここから何が聴こえるか。
そしてもちろん、机と椅子以外の学ぶ場も
こんにちは。
これまで3回にわたって綴ってきた
昔話を一区切りさせ、
今回はちょっと寄り道をしてみたい。
是非これを読んだ皆さんと一緒に、
考える機会を設けてみたいと思う。
下記の紹介文にもあるように、
現在私は定時制高校にて、
日本語が母国語でない生徒に
言葉のサポートをしている。
この仕事を始めてから改めて考えるのが、
“ 机と椅子と教科書を使って
得たものはどこへいくのか ”
ということだ。
誰しもが小・中学生(義務教育)時代、
こんなこと勉強して何になるのか、
と思った経験がおありではないだろうか。
私などまさにその典型で、
関数や古典的仮名遣いに対しては
「こんなの絶対使わない!」
と断固宣言していたくらいだった。
果たしてあの時間は、
本当に意味の無いものだったのだろうか?
今私がもし、ブー垂れる過去の自分と
話すことができたら、
ひとつだけ(天からのお告げ的に)
言ってみたいことがある。
「真美よ、
担任の教師から言われたからやる、
それは違うよ。
“教科書に書いてある問題を解こう”
と思うんじゃない。
今君の机の上にあるのは、
数百年、千年前に生きた数学者、
あるいは作家からの私たちへの手紙だ。
彼らがその時代に書き残した記録が、
今もこうして君の手元にある。
これって凄いことだろう?」
皆さんは過去のご自身へ、
どう投げかけるだろうか。
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