ケンジです。
この記事では、VPSで自動売買ツールを運用する際の3つの超重要ポイントを解説します。
VPSでPhoenixやUnicornを運用する方は必ずチェックしてください。
VPS内のWindowsをシャットダウンしない
VPSには、基本的には自宅パソコンのリモートデスクトップから接続することになると思いますが、VPSでMT4を操作した後、誤ってVPS内のWindowsをシャットダウンしてしまう人もいます。
VPSのWindowsをシャットダウンすると必然的にMT4も終了してしまうため、自動売買が止まってしまいます。
自宅のパソコンからVPSの操作を終えた後は、必ず「リモートデスクトップウィンドウの右上にある×印」だけを押すようにしてください。
リモートデスクトップを終了しても、VPS自体は稼働しているため、取引は引き続き実行されます。
このミスは、パソコンを使う用事が終わった後に都度シャットダウンする習慣がある方に多いです。
自動売買ツールは24時間稼働が原則のため、実務上VPS内のWindowsをシャットダウンすることはほぼありません。
- VPSの確認が終わったら終了するのはリモートデスクトップだけ(ウィンドウの右上の×印)
- VPS内のWindowsやMT4は基本シャットダウンしない
この二つを必ず覚えておきましょう。
VPS内のWindows強制アップデートを防ぐ
自宅のパソコンでもそうですが、Windowsは頻繁にアップデートがあります。
当然、VPSのOSもWindowsである以上は、定期的なアップデートの対象になりますので、何もしないとその過程でVPSが再起動されることがあります。
そうするとMT4もいったん終了してしまうため、自動売買ツールの稼働が止まってしまいます。
VPSで自動売買ツールを運用する上で最も大切になるのが、この「Windows強制アップデート対策」です。
Windows Server 2012以前はこの対策がカンタンにできたのですが、Windows Server 2016以降は手順が少し面倒になっています。
それでも全く難しくはありませんので、自動売買ツールを運用する際は以下の対策を怠らないようにしてください。
VPSの強制Windows Updateの防ぎ方
VPSの強制Windows Updateの防ぎ方は、FXの取引が行われていない毎週末に以下の2つを行うことです。
厳密にいうとFXは土曜の朝まで取引を行われていますので、土曜の昼~日曜の夜のどこかでやると良いでしょう。
- Windows Updateを手動で行い、Windowsをアップデートする
- Windows Updateの自動更新を35日間無効にする
この2つを毎週行うだけで、Windows Updateが強制的に行われてVPS内のWindowsが再起動することを防ぐことができます。
具体的な手順は以下の通りです。
Windows Updateの手動更新
セキュリティを維持しながら予期せぬ再起動を防ぐため、週末(土曜昼〜日曜夜)に手動更新を行うことをお勧めします。
- Windowsの「設定」→「更新とセキュリティ」を開きます。
- 「更新の再開」をクリックします。
- Windows Updateを実行します。
- 必要な場合は再起動を行います。
- 更新完了後、以下の通り「更新の一時停止」を再度オンにします。
Windows Updateによる再起動が終わったら、MT4を起動して自動売買ツールの稼働をオンにすることを忘れないようにしましょう。
Windows Updateの自動更新の停止
- Windowsの「設定」を開きます。
- 「更新とセキュリティ」を選択します。
- 「詳細オプション」をクリックします。
- 「更新の一時停止」をオンにする
この設定により、35日間は自動更新が停止されます。
もう一度まとめると、Windows Updateの強制更新を防ぐための最適な運用方法としては、
- 平日:自動更新を停止状態に保つ
- 週末:手動で更新と再起動を実施
このサイクルを維持することで、システムの安定性とセキュリティの両立が可能になります。
もちろん、週末忙しくてWindows Updateができないこともあると思いますが、習慣づけるという意味でもできれば毎週やった方が良いです。
どうしても無理な場合は2週間に1回、最低でも月1回は上記手順を実践しましょう。
VPSのメンテナンス情報を把握する
頻度は少ないですが、VPSサーバーは、安定したサービス提供のため定期的なメンテナンスが実施されます。
このメンテナンス情報を適切に管理することは、自動売買(EA)の安定運用に不可欠です。
メンテナンス情報の入手方法
もっとも大事な情報源になるのは、VPSプロバイダーから送られるメンテナンス予定や緊急障害情報のメールです。
見落とさないよう、専用のフォルダを作成して管理することをお勧めします。
より確実な情報収集のため、できればVPSプロバイダーの公式サイトやSNSアカウントもあわせて定期的にチェックしておくことをお勧めします。
メンテナンス時の対応手順
メンテナンス情報を把握することで、以下の適切な対応が可能になります。
- メンテナンス開始前にEAを停止し、取引の中断を防ぐ
- メンテナンス完了後、VPSサーバーが正常に再起動したか、EAが正しく動作できるかを確認する
このような準備と確認により、メンテナンスによる取引への影響を最小限に抑えることができます。
たいていの場合、自動売買ツールの取引に影響が出ないようにするため、VPSのメンテナンスは週末に行われることが多いです。
したがって、メンテナンス後にやることはMT4を再び起動して自動売買ツールの稼働をオンにすることくらいですので、そこまで手間はかかりません、。
ただし、緊急の事態が発生した場合は平日にメンテナンスが行われることもありえますので、VPSからのメンテナンス・障害情報を確認できるようにしておきましょう。